開発問題

中国問題

中国の対外資金協力(3)~融資条件の国ごとの差と「債務の罠」リスク

これまで資金供与総額、ローン・グラントの国別配分等から、中国の対外資金協力の特徴、思惑等を探ってきましたが、今回はローンの融資条件で考えてみます。中国の融資は高利を押し付けて「債務の罠」を作り出しているとか、色々と批判がなされます。実際には...
中国問題

中国の対外資金協力(2)~やっぱり資源と台湾がメインテーマか

前回のポストでは中国の対外資金協力について、まずは総額ベースでざっくりと見てきました。今回は、どういう国が重点となっているのか、もう少し詳しく見ていきます。やはり、よく言われるように資源国と台湾との関係が浮かび上がってくる感じです。国別の累...
中国問題

中国の対外資金協力(1)~日米独よりは下だが、英仏等とは肩を並べる、という規模

最近、中国経済も少し元気がなくなってきて、昔ほど「一帯一路」がニュースで報じられる機会も減ってきたような気がします。確かに規模は落ち着いてきたのですが、それでも様々な国際会議の場で、「今後〇年で〇億ドルの支援を約束」といった動きは依然として...
世界経済

SDGsの同時達成、あるいは「トリレンマ」か

SDGsは非常に多種多様、幅広い目標を含んでいるため、結果的に政策努力が拡散してしまうのでは、という懸念の声は以前からありました。しかも以前のポストで見たように、貧困国(特にMDGsで取り残されたアフリカ)のSDG目標の改善が、このところ停...
世界経済

「SDGs=環境問題」と世間では思われている件

「SDGs:持続可能な開発目標」という言葉が、日本ほど人口に膾炙している国はない、と言われます。実際、経済界のお偉いさん方は、ほぼ例外なくSDGバッジを胸につけ、企業の取り組みの新聞広告やニュース報道もよく見かけます。ただ私だけの感想かもし...
政治・社会

ジェンダーギャップ指数の違和感って…(2):各側面データの「クセ」を観察

前ポストでの作業は、ジェンダーギャップ指数が「信頼できない」ということを主張したいわけではありません。指数の「クセ」を理解するため、他の指標と比較して、大きな傾向を観察したものです。UNDPの3指標と比較しましたが、もう少し詳しく見ていくた...
政治・社会

ジェンダーギャップ指数の違和感って…(1):色々なジェンダー指数の比較

毎年、報告書が出るたび頻繁に報道されるものに、世界経済フォーラム(WEF)が作成する「ジェンダーギャップ指数」があります。特に日本のランクは世界的にも極めて低く、「だから日本(政府)はダメなんだ」という批判の大合唱になるのが毎年の恒例行事と...
中国問題

世銀、ADB事業も中国企業の草刈り場?

アメリカ大統領選挙も近づいてきて、トランプはもちろん、民主党側からも「どっちが中国に厳しいか」を競い合う論陣が張られています。トランプの頭の中はともかく、中国が単に高い経済成長を追い求めるだけではなく、技術覇権を握って世界経済を支配すること...
世界経済

先進国と途上国、そしてアルゼンチンと日本…?

大昔、ノーベル賞経済学者のクズネッツが「世界には4種類の国がある。先進国と途上国、そしてアルゼンチンと日本である」といったのは有名ですが、そんな日本の高度成長も昔話。20年もしたら、日本はむしろアルゼンチンと同じ位置づけになってしまうのかも...