中国問題

対中FDIの急減・流出~やはり潮目の変化は明らか

これまで中国から外に出る資金について、色々と見てきました。最後に中国に入る資金について、少し見ておこうと思います。最近、よく言われるのが対中投資の急減あるいは純流出という現象。分析というより、足元で何が起きているか程度を、簡単に見ておこうか...
世界経済

中国による直接投資~一帯一路の掛け声は長くは続かず…

これまで中国の対外金融支援(商業的なものも含めてですが)について、その詳細を見てきました。今回は中国の対外投資について、少しおさらいしてみようと思います。何となく、昔のバブル期の日本の失敗を繰り返しているような気も…。直接投資も一帯一路政策...
中国問題

中国の対外資金協力(3)~融資条件の国ごとの差と「債務の罠」リスク

これまで資金供与総額、ローン・グラントの国別配分等から、中国の対外資金協力の特徴、思惑等を探ってきましたが、今回はローンの融資条件で考えてみます。中国の融資は高利を押し付けて「債務の罠」を作り出しているとか、色々と批判がなされます。実際には...
中国問題

中国の対外資金協力(2)~やっぱり資源と台湾がメインテーマか

前回のポストでは中国の対外資金協力について、まずは総額ベースでざっくりと見てきました。今回は、どういう国が重点となっているのか、もう少し詳しく見ていきます。やはり、よく言われるように資源国と台湾との関係が浮かび上がってくる感じです。国別の累...
中国問題

中国の対外資金協力(1)~日米独よりは下だが、英仏等とは肩を並べる、という規模

最近、中国経済も少し元気がなくなってきて、昔ほど「一帯一路」がニュースで報じられる機会も減ってきたような気がします。確かに規模は落ち着いてきたのですが、それでも様々な国際会議の場で、「今後〇年で〇億ドルの支援を約束」といった動きは依然として...
政治・社会

大統領選挙アップデート~やっぱり民主党支持者の棄権のニオイが

もう結果が決まったことをゴチャゴチャ言っても仕方ないのですが、ほぼ最終結果に近いところまで来たので、少しだけ大統領選挙の結果についてアップデートをしようと思います。特に出口調査の結果を使って、どんな人がどちらに投票したのか、果たして民主党の...
政治・社会

2024年大統領選挙~赤はより赤く、青は無色(棄権)へ?

まぁ、そうなるだろうなぁ、というのは前回のポストでも書いたのですが、やはりトランプが当選してしまいました。まだ集計は終了していませんが、ほぼ全体が見通せる状況まで進んだので、ここらで各州の投票動向をもとに、今回の選挙結果を振り返ってみたいと...
政治・社会

アメリカ大統領選挙…問題は人口比を無視した選挙人数の割り当てなのか

アメリカ大統領選挙が近づいてきました。報道などでは接戦が伝えられますが、制度的なバイアスを考えると、「接戦ということは、ハリスの負けじゃん」と不安になってしまいます。とはいえ、選挙結果を予測する能力は私にはないので、選挙人制度という奇妙な大...
政治・社会

衆議院選挙の結果を踏まえ、政策連携の枠組みで各党の力関係を比べてみた

衆議院選挙が終わりました。まぁ、裏金やら統一教会やら、色々と逆風が吹く中、公認を出さないとか、比例重複を認めないとか、自民党は一生懸命に当選者数を減らす努力をしていたので、事前予想通りの結果となりました。でも自民、立憲を含めて単独過半数をと...
世界経済

IMF WEO 2024年10月版。タイトルの「高まる脅威」が分かるような、ベースラインの修正がほしかった…

恒例の秋のIMF世界経済見通し(WEO)が出ました。世界全体の成長予測は2023~25年の間、3.2~3.3%で安定していて、大きな変動、混乱はない様子。しかし恐らく今年のメッセージの重点は、トランプ再登板となった際のリスク・シナリオのほう...