世界経済

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中国による直接投資~一帯一路の掛け声は長くは続かず…

これまで中国の対外金融支援(商業的なものも含めてですが)について、その詳細を見てきました。今回は中国の対外投資について、少しおさらいしてみようと思います。何となく、昔のバブル期の日本の失敗を繰り返しているような気も…。直接投資も一帯一路政策...
世界経済

IMF WEO 2024年10月版。タイトルの「高まる脅威」が分かるような、ベースラインの修正がほしかった…

恒例の秋のIMF世界経済見通し(WEO)が出ました。世界全体の成長予測は2023~25年の間、3.2~3.3%で安定していて、大きな変動、混乱はない様子。しかし恐らく今年のメッセージの重点は、トランプ再登板となった際のリスク・シナリオのほう...
世界経済

SDGsの同時達成、あるいは「トリレンマ」か

SDGsは非常に多種多様、幅広い目標を含んでいるため、結果的に政策努力が拡散してしまうのでは、という懸念の声は以前からありました。しかも以前のポストで見たように、貧困国(特にMDGsで取り残されたアフリカ)のSDG目標の改善が、このところ停...
その他

ノーベル賞ヒントン教授が言う「GDPシンギュラリティ」を検証してみる(単なるお遊びです)

今年のノーベル物理学賞の受賞者が、AI関連の先生方に決まったとのこと。私自身、この分野は全く疎いのですが、受賞者のうちの一人、ヒントン教授について日経新聞が以前、インタビュー記事を載せていました。同先生によると、「2040年にGDPが無限大...
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「SDGs=環境問題」と世間では思われている件

「SDGs:持続可能な開発目標」という言葉が、日本ほど人口に膾炙している国はない、と言われます。実際、経済界のお偉いさん方は、ほぼ例外なくSDGバッジを胸につけ、企業の取り組みの新聞広告やニュース報道もよく見かけます。ただ私だけの感想かもし...
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先進国と途上国、そしてアルゼンチンと日本…?

大昔、ノーベル賞経済学者のクズネッツが「世界には4種類の国がある。先進国と途上国、そしてアルゼンチンと日本である」といったのは有名ですが、そんな日本の高度成長も昔話。20年もしたら、日本はむしろアルゼンチンと同じ位置づけになってしまうのかも...
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IMF経済見通しで遊んでみる(2):クラスタリング

前回の記事では、IMFの世界経済見通し(WEO)を使って、特にGDP成長率の予測精度やクセのところを見てみました。もちろん、私も含めて、多くの人が最も関心があるのがGDP成長率ですが、実際にはWEOでは他の多くの変数の予測もあります。まぁ、...
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IMF経済見通しで遊んでみる(1):WEOの予測精度

毎年4月と10月にIMFの世界経済見通し(World Economic Outlook:WEO)が公表されると、日本の成長率見通しが上がったとか下がったとか、また最近だとドイツに抜かれたとか、はたまた米中逆転は起きなさそうだ、といった議論が...