世界経済

SDGsの同時達成、あるいは「トリレンマ」か

SDGsは非常に多種多様、幅広い目標を含んでいるため、結果的に政策努力が拡散してしまうのでは、という懸念の声は以前からありました。しかも以前のポストで見たように、貧困国(特にMDGsで取り残されたアフリカ)のSDG目標の改善が、このところ停...
その他

ノーベル賞ヒントン教授が言う「GDPシンギュラリティ」を検証してみる(単なるお遊びです)

今年のノーベル物理学賞の受賞者が、AI関連の先生方に決まったとのこと。私自身、この分野は全く疎いのですが、受賞者のうちの一人、ヒントン教授について日経新聞が以前、インタビュー記事を載せていました。同先生によると、「2040年にGDPが無限大...
世界経済

「SDGs=環境問題」と世間では思われている件

「SDGs:持続可能な開発目標」という言葉が、日本ほど人口に膾炙している国はない、と言われます。実際、経済界のお偉いさん方は、ほぼ例外なくSDGバッジを胸につけ、企業の取り組みの新聞広告やニュース報道もよく見かけます。ただ私だけの感想かもし...
投資・運用

「月曜日なんか嫌いだぁ!」と市場は言った…か?

NHKの番組で、月曜日に大きな事件が起きる、というドキュメンタリーをやっていました。事例として社会的な事件だけでなく、ニクソン・ショック後の東京市場の混乱、ブラックマンデー等の金融市場の混乱も挙げられていました。色々と市場の「アノマリー」と...
投資・運用

積立て投資はギャンブルか?まずは落ち着いてデータを見てみましょう

最近、また「例の人」が、NISAなんて絶対にやるな、全員破産するぞ!、と声をあげています。そんな本も出版されたようです。もちろん投資をするかどうかは各人の自由なので、「絶対にやれ!」というのも間違いです。しかし、この人がブログ等で勝手に叫ぶ...
中国問題

国連での米中対立構図の中で「お友達」はどこか

昨今のウクライナ侵攻やガザ紛争を見ても、本来、問題解決を主導しなければならない国連が十分に機能していない感じがあります。まぁ、あれだけ多くの国が一国一票で議論・投票して、結論がまとまるというのは難しいでしょう。昔、トランプ政権時のボルトン国...
政治・社会

ジェンダーギャップ指数の違和感って…(2):各側面データの「クセ」を観察

前ポストでの作業は、ジェンダーギャップ指数が「信頼できない」ということを主張したいわけではありません。指数の「クセ」を理解するため、他の指標と比較して、大きな傾向を観察したものです。UNDPの3指標と比較しましたが、もう少し詳しく見ていくた...
政治・社会

ジェンダーギャップ指数の違和感って…(1):色々なジェンダー指数の比較

毎年、報告書が出るたび頻繁に報道されるものに、世界経済フォーラム(WEF)が作成する「ジェンダーギャップ指数」があります。特に日本のランクは世界的にも極めて低く、「だから日本(政府)はダメなんだ」という批判の大合唱になるのが毎年の恒例行事と...
中国問題

世銀、ADB事業も中国企業の草刈り場?

アメリカ大統領選挙も近づいてきて、トランプはもちろん、民主党側からも「どっちが中国に厳しいか」を競い合う論陣が張られています。トランプの頭の中はともかく、中国が単に高い経済成長を追い求めるだけではなく、技術覇権を握って世界経済を支配すること...
世界経済

先進国と途上国、そしてアルゼンチンと日本…?

大昔、ノーベル賞経済学者のクズネッツが「世界には4種類の国がある。先進国と途上国、そしてアルゼンチンと日本である」といったのは有名ですが、そんな日本の高度成長も昔話。20年もしたら、日本はむしろアルゼンチンと同じ位置づけになってしまうのかも...